美容室のリピートを変えるLINE公式の仕組みと、生成AIで誰でも作れるようになった話

あるサロンで、初回来店からの再来店率が数か月で目に見えて動きました。広告を増やしたわけでも、スタッフを入れ替えたわけでもありません。触ったのはLINE公式アカウントだけです。月商ベースでも、以前より明確に積み上がるようになりました。

実際にやったことの全体像

難しい施策は何も入っていません。やったのは以下の4つだけです。

  • 友だち追加直後に届くあいさつメッセージを、店の温度感と次回予約の動機づけを入れた文面に書き換えた
  • 来店後のお礼から次回予約案内まで、5通のステップ配信を組み、全員に自動で届くようにした
  • トーク画面下のリッチメニューを整えて、予約・メニュー・アクセス・スタッフ紹介を1タップで開ける状態にした
  • カラー履歴やパーマ履歴でお客様をグループ分けし、グループごとに違う案内を送るセグメント配信を入れた

この4つがそろった瞬間から、再来店までの日数が縮み、予約の電話対応が減り、閑散期にも一定の予約が入り続けるようになりました。派手な仕掛けではなく、接点のタイミングを整えただけです。

それぞれのパーツが何をしているか

あいさつメッセージ

友だち追加直後に自動で届く1通目です。ここで店の雰囲気、予約の取り方、次回のクーポンまで伝えきれると、その後の反応が変わります。1通目を作り込んでいない店は、だいたい2通目以降も読まれていません。

ステップ配信

追加日を起点に、3日後・2週間後・1か月後、といったタイミングで自動送信するシナリオ配信です。来店直後のお礼、自宅ケアのアドバイス、次回予約の提案、という順で組むと、押し売り感なく再来店まで運べます。

リッチメニュー

トーク画面の下に常駐するメニュー画像です。予約、メニュー一覧、アクセス、スタッフ紹介を1タップで開ける導線にしておくと、お客様が電話や検索に戻らずにその場で行動できます。ここの設計は売上への寄与が大きいのに、空欄のままのアカウントが多い箇所です。

セグメント配信

来店履歴やメニュー履歴でお客様を分けて、グループごとに違う内容を送る配信です。カラー履歴のあるお客様にだけ新色の案内を、縮毛矯正のお客様にだけ湿気対策の案内を、といった使い方をします。一斉配信より開封率と反応率が倍近く変わることもあります。

ここまで読んで「面倒くさい」と感じた方へ

おそらく、多くの方が同じ感想を持ったはずです。仕組みとして正しいのは分かる。効きそうなのも分かる。ただ、一つひとつ設定するのは面倒だし、管理画面を開いても項目が多くて、どこから触ればいいかも分からない。

ここで重要な事実があります。現時点で、この4つすべてをきちんと運用できている美容室は、肌感覚でも1割にも届きません。アカウントだけ開設して、あいさつメッセージはデフォルトのまま。リッチメニューは空欄。ステップ配信は設定画面を開いたものの、何通組めばいいか分からず閉じた。セグメント配信に至っては、存在自体を知らない。大半のサロンがこの状態で止まっています。

裏を返すと、ここを整えるだけで、まわりのサロンと差がつきます。お客様から見たときの「このお店はちゃんとしている」という印象は、SNSの投稿頻度よりも、LINE公式の作り込みのほうが強く残ります。

生成AIで、その壁は消える

ただ、ここまでが数年前までの話です。今はClaudeをはじめとする生成AIがあります。

文面を一から考える必要はありません。店舗の情報をClaudeに渡して、用途に合った指示を出せば、あいさつメッセージもステップ配信5通のシナリオも、数分で自店舗向けの文面が出てきます。リッチメニューの画像も、画像生成AIに1行渡せば雰囲気に合った背景が手に入ります。セグメント配信の設計も、客層を伝えれば切り分けの案が提示されます。

しかも、出てきた文面は汎用テンプレではなく、自店舗の客層・立地・メニュー構成を反映したものになります。自分の店らしい温度感の配信を、短時間で、思い通りに作れる。これが生成AIを噛ませたときの変化です。

設定の面倒さは、もう諦める理由になりません。

わたしのLINEアカウントも、すべてClaudeへの口頭指示だけで実装しました。あいさつメッセージもステップ配信もリッチメニューも、画面を開いて指で操作した部分はほぼゼロです。実際どんなアカウントになっているか、ご自身の目で見てみてください。本当に口頭指示だけで、ここまで来ています。

Shiki本人のLINE公式アカウントのリッチメニュー

Shikiの実装サンプルを見る

口頭指示だけで作ったLINE公式アカウントの中身をそのまま公開しています

LINEで友だち追加して見る

早く始めた店に利が残る

生成AIを使ってLINE公式を整えているサロンは、今の時点ではまだ少数です。ほとんどのオーナーは「AIで何ができるのか」を知らないか、知っていても自分の店で使える形に落とし込めていません。

この状況は長くは続きません。半年から1年で、周りのサロンも同じ手を使い始めます。その時に既に仕組みが回っているのと、そこから設定を始めるのとでは、積み上がる再来店数にかなりの差が出ます。早く始めた店ほど、お客様のデータが蓄積され、配信の精度も上がっていきます。

「やってみたい」と感じた今が、いちばん動きやすいタイミングです。

続きはFleeks Onlineの会員コンテンツで

ここまで読んでいただいた内容は、考え方と全体像までです。実際に手を動かすところは、Fleeks Onlineの会員向けにLINE公式セットアップガイドとして全7章にまとめて配布しています。

中身は、Claudeに投げる実践プロンプト、開封率に効くあいさつメッセージとステップ配信5通の完成テンプレート、画像生成AIに渡すリッチメニュー用プロンプト、客層別セグメント配信の設計図、効果測定で見るべき3指標と週次振り返り台本まで。1記事のリンクから順番に読み進めるだけで、半日で店舗1つぶんの運用基盤が立ち上がる構成にしています。

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自分で設定する時間が取れない場合や、自店舗の客層に合わせてまるごと構築してほしい場合は、個別契約の店舗様に実装サポートを行っています。別途ご相談いただければ、店舗の状況に合わせた設計と実装までお手伝いします。

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